Essay Sorry, Japanese ony. ![]() 日本の曲で、クロマチック・ハーモニカがフィーチャーされた曲がいくつかあります。古くはタイガースの「モナリザの微笑」が強烈な印象を放っておりました。 |
時には母のない子のように♪ カルメン・マキが昭和44年2月にこの曲でデビューし大ヒット。深夜放送が生んだヒットのはしりとも言える曲。ザーッ、ザーッという潮騒の音に続いて、せつないクロマチック・ハーモニカの前奏が流れます。 時には母のない子のようにだまって海を見つめていたい 時には母のない子のようにひとりで旅に出てみたい 思い返せば、私が卒業する直前、あるいは入社する直前の頃。その頃の新聞に、「あまりに悲しすぎる歌だ。」と抗議する投書が載っていたことが記憶の隅にあります。クロマチック・ハーモニカは森本恵夫さん。なんでも録音回数1万回を超えるとか。日本の古い映画やレコードのハーモニカの演奏は、ほとんど彼のものでしょう。彼独特のビブラートはこの曲に見るように世界に誇れるハーモニカの音色を演出します。 この曲のように、メロディではなく、前奏、間奏、後奏、オブリガートで使われるハーモニカの雰囲気、私は大好きです。 |
池上線♪ 西島三重子が作曲し唄っているこの曲の前奏、間奏、後奏にクロマチック・ハーモニカが流れます。演奏は森本恵夫さん。 古い電車のドアの側二人は黙って立っていた 話すことばを探しながら隙間風に震えて この曲はフォークの楽譜集に載っていたものですが、あるいは演歌の部類なのかも。すごく感情を込めた演奏がしやすい曲で、当然ながら池上線の沿線で演奏したときは大変受けました。 |
©copy right 2002 Shoji Sanada, All rights reserved