ハーモニカ・デュオ・サッシーの目指すもの クロム真田 司会(以下 司) 最近アクションを伴ったハーモニカ演奏を繰り広げているクロム真田(以下 ク)さんとモニカ・サカイ(以下 モ)さんのデュオ・サッシーのお二人に、いきさつや今後目指す方向性についてお話を伺いたいと思います。 ク、モ:よろしくお願いします。 司:どうしてアクションを取り入れるようになったのでしょうか。 ク:2000年に森本恵夫先生や大阪の吉村さんと共にイギリスの国際大会に参加した時に、夫婦でデュオを組んでいる「Harmonica Hotshots」の愉快な演奏を見ました。2002年に厚木でアジア太平洋大会が催されたときに彼らがゲストとして招かれ、動きのある演奏を披露してくれました。私はたまたま通訳を務めまして彼らやアドラー・トリオと行動を共にして話を聞くことができました。このときはまだアクションを取り入れようなんて考えもしませんでした。2008年に中国杭州市の大会辺りから、アジア諸国の奏者が凄いアクションを取り入れた演奏をするのを見るようになり、日本でこんなことをするグループはいないなあと嘆くようになりました。 モ:その後にデュオ・サッシーが結成されたのでしたね。 ク:そうそう、その年の夏の合宿でモニカさんが別のグループでオープン・ステージに出たときに、演奏の最後でピョンと飛び上がるアクションを見せたのです。すでに一緒に練習していたのですが、彼女がアクション好きだということがわかったのはこの時が初めてで、ピンときました。 モ:私は別の楽器のグループでもよくアクションを取り入れていたのです。確か青江美奈の「伊勢佐木町ブルース」の練習をしたときからハーモニカでアクションを入れるようになりましたね。 ク:2008年10月にデュオ・サッシーを結成して2009年1月に「伊勢佐木町ブルース」をデイサービス・センターで使っています。記録を調べると計4回本番で使っています。 モ:それ以降、特にじみコン向けの曲の時にアクションが増えましたね。 司:アクションのアイデアはどちらが出されるんですか。 ク:どちらもですね。 モ:最初のアイデアに肉付けしていくのにどちらもよく意見を出します。 司:苦労することはありますか。 モ:アクションする以上、譜面台の楽譜を見るという訳にはいきませんので、暗譜するのが大変です。 ク:YouTubeで過去のハーモニカ・ラスカルズやHotshotsの動画が簡単に見られるようになり参考に見るのですが、アクションは言うにおよばず彼らのハーモニカの演奏テクニックがとても高いのですね。 モ:下手な演奏でアクションを入れても様(さま)にならないと思うので、一生懸命練習しています。 司:アクションを入れる狙いは何でしょう。 モ:お客さんに喜んでもらうことに尽きます。 ク:例えば最初と最後のお辞儀を色々変えてやっているのですが、ちょっと変わったお辞儀をするだけでお客さんのざわめきが聞こえてきます。 モ:反応があるのはうれしいですね。励みにもなります。 司:今後の目標は? ク:Hotshotsとの会話で、どれくらいショーを続けられるか伺ったのですが、3時間でも4時間でもやれるというのです。 モ:私達は記憶容量に限界があって、以前の曲を忘れないと新しい曲やアクションが覚えられないのです。 ク:今は5、6曲で45分くらい持たせるのが限界でしょうか。 モ:同じお客さんに同じアクションを見せたくないので絶えず新たな曲で新たなアクションを考えて行きたいと思っています。 司:それは楽しみですね。今後益々眼が離せませんね。本日はどうもありがとうございました。 ク、モ:どうもありがとうございました。 |
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