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じみコン活用記

 


フレンドタウン27号(2011年6月)に掲載された記事です。

工房クロム 真田正二

          
 裏方ジミー達が年に一回表舞台に立って派手に繰り広げるコンサート、じみコンにどう取り組んできたかを思い返しますと、私の場合はハーモニカに関する実験の場でした。

 まず、色んな種類のハーモニカを使えるようになったときの発表の場として使わせていただきました。ホルン・ハーモニカ、バス・ハーモニカ、Hohner製グリッサンド・ハーモニカ、ベル付きトレモロハーモニカ、自作コード・ハーモニカによるメロディ演奏、Hohner製コード・ハーモニカによる「Peg O’ My Heart」の演奏などです。

 暗譜による演奏は大きな成果でした。トリオ時代は楽譜にへばりついての演奏で写真写りが悪かったのですが、じみコンでは徐々に暗譜して臨む方向に変わってきました。暗譜を繰り返すうちに、記憶するという能力も高まってきたように思います。

 仮装して演奏するというのはじみコンならではの醍醐味です。ピエロ、マスクを付けた怪人、ゲゲゲの鬼太郎などを演じました。旅行した時に、じみコンで使えそうなものがあればすぐ購入しておきます。もう、年中じみコン準備をしているようなものです。インターネットのコスチューム探しは効率がいいですね。最も自分で印象が残ったのは、たまたまじみコン当日が私の還暦の日に当たった第10回のおじいさん。赤いちゃんちゃんこを着て真っ白の付け髭をし、よぼよぼ歩きながら登場、「むすんでひらいて」や「すずめの学校」を演奏した後、超高速の曲「クマーナ」で締めくくりました。


 最近の傾向は舞台上のパフォーマンスです。まだまだつたないものではありますが、デュオ・サッシーを組んでからはパートナーともども、どんな動きをしようかと相談しながら練習して臨みます。ちょっとした動きで喜んでもらえ、譜面台を並べて演奏することが多いハーモニカ界にあっては、ユニークな存在になれたかなと自負しています。



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