定年を迎えて フレンドタウン24号(2008年6月)に掲載された記事です。 クロム工房 真田正二 平成一八年十月で三十八年間勤め上げた会社を定年退職し、雇用延長も申請しないことにしました。米国滞在中に受けた「ハーモニカ講習会」の先生の姿に、こんな老後もあり得るのだと感銘して以来の漠然とした望みに踏み出すことにしたのです。 在職中に教室として利用していたオンボロ家屋を建て直し、自宅教室を開講しました。クロマチック・ハーモニカを主体としていますが、別のハーモニカ教室からバスやコードを学びたいと通ってくださる方々もいます。 レッスンのかたわらクロマチック・ハーモニカの修理も請け負うことにして、教室名を「工房クロム」としました。インターネット経由で宅配便での修理も受けますので、全国各地からご利用いただいています。 一方、これまでハーモニカ用に編曲してきた楽譜が四百曲以上ありますので、インターネット上のホームページに記載して、一曲二百円均一で提供しています。ソロ、トリオ、カルテット、クインテット編成の楽譜があります。複数編成の場合には、掛ける利用人数分としていますので、カルテット譜では少なくても八百円となってしまいますが、一人が二百円の負担でレパートリーを一曲増やせるのですよと説明して納得していただいています。これらの曲の多くはコンピュータの演奏ではありますが音源も存在しますので、注文により演奏、伴奏それぞれ一曲百円にて提供しています。遠隔地の愛好家には、指導に出向かなくても楽譜と音源で曲を仕上げることができるわけです。ソロの場合、カラオケ演奏が可能です。 自宅教室に加えて、昨秋から千葉県柏市のNHK文化センターでクロマチック・ハーモニカ教室を開講しました。成立するかとの主催者側の心配をよそに十数人の方が初歩からクロマチックの演奏と合奏を学んでいます。 |
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