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IHC 2007に参加して

 


東京クロマチックハーモニカソサェティ会報2007年9月1日発行(第36号)に掲載された記事です。

クロム工房 真田正二

ライナーズの演奏会場で全連の会長から「マレーシアでハーモニカ大会があるんだけど行かない?」と声をかけられ、定年後の海外旅行もしていないので、まあ、行ってみるかと腰を上げました。あまり広く声をかけていないというので、結局出かけたのは斎藤先生、古筝演奏家のウリアナさん、よくマレーシアへ出かけて入らした故小坂井先生の夫人、それに私の4人でした。

事前にどんな大会かはよくわからず、HPを見ても日程は書いてあるけど会場の場所は書いてありません。コンテストの締め切りは終わっているので、オープン・ステージで演奏してあとは観光だなと決め込んで手続きをしていきました。

 会長から教えてもらったメール・アドレスで場所や費用など問い合わせると、出発の一週間前ぐらいに、大会が行われるホテルや費用が知らされてきました。

さて、83日夜にクアラルンプールに到着してみると主催者側の張さんが出迎えに来ており、別便で到着していたウリナリさんとも合流してすんなり宿泊ホテルに到着しました。暑いけれども、今朝出てきた日本よりは過ごしやすい感じです。

 翌日市内観光のあと、会場となるゲンチング高原へ向かいました。バスで1時間ほどでしたが、ここは標高2,000mの山の上、気温は14度〜20度と肌寒い気候です。半袖だけの私は熱帯だというのに終始寒い思いをしました。また、気圧が低いのでロングトーンで息切れするということも経験しました。

 85日、6日が大会。ホテルのインターナショナル・ショー・ルームと会議室が会場で、コンテストとオープン・ステージが同時進行していきました。思ったよりずっとしっかりした大会で、香港、シンガポール、中国(上海と北京)、韓国、台湾からの参加者があり、オープン・ステージも国別に20分ずつ割り当てられていました。日本からは私だけが演奏しましたが20分枠は多すぎるのでクラシック・ナンバーから4曲だけ演奏しました。本来、もっと多くの出演者を想定していたと思われます。

 6日の午後は、ファイナル・グランプリの演奏会で、日本からはウリナリさんのソロ、ウリナリさんと斉藤先生のデュオ、斎藤先生のソロが披露され、大好評でした。他にも楽しい演奏が目白押しでした。

 さて、全体の印象ですが、実際にはプログラムや大会パスポートなどがちゃんと用意されているのに、事前の情報が少なすぎて、日本からの参加者を多く募れなかったのが残念でした。各国の出演者は、年代が若くて、若年層を惹きつけるのに苦労している日本の状況とは異なっています。うらやましいです。また、単なる演奏ではなく、アトラクション性が強いパフォーマンスとなっているのにも驚きです。台湾の「イエローストーン」のアンサンブルは日本にも来たことがありますが、今回は演奏の合間に次々にマジックを披露してくれました。マレーシアのグループは後ろ向きにスタートしてアクションしながら演奏。別のグループはバックでアクロバットの体操を交えての演奏。シンガポールの合同ビッグバンドは、踊り子を登場させたり、琵琶を登場させたり、指揮者自身が振り向いてクロマチックのソロを演奏したりしました。それから会場の参加者を募ったゲームも楽しかったです。フラフープをさせながらハーモニカを吹かせるといった具合。

 演奏技術の面で言うと、トリオ、カルテットの技術はマレーシアがかなりの高さに到達しております。アドラー・トリオのレパートリーを耳コピーで楽譜を起こしているそうですが、あの難曲を見事にこなしています。コード、バスも上手でアドラー・トリオ・ナンバーも素晴らしかったですが、特筆すべきは「コメディアンズ・ギャロップ」のコードの吹き方です。左手でマイクを持ち、その上でコードを左右に水平に滑らせて迅速なコード間移動をこなします。ハーモニキャッツ、アドラー・トリオ、ライナーズでも見たことがない吹き方ですが、それが理にかなっており、思わずうーんとうなってしまいました。

 もう一人特筆すべきなのは、一人でキーボーを左手で伴奏しながら右手でクロマチックを演奏するマレーシアの若手奏者です。左手の動きがかなり激しいので感心しました。故ラリー・アドラーさんが同様のことをやった映像を見たことがあります。2曲目ではカラオケ伴奏でアドリブの効いたジャズ演奏。かなりの奏者でした。

 総じて楽しい国際ハーモニカ大会であったと言えます。そして、次の国際大会としては第7回アジア太平洋ハーモニカ大会が20087月後半に中国の杭州(上海の南)で予定されています。ハーモニカの国際交流の機会です。日本からもたくさん参加者があることと思います。ハーモニカ仲間同士、合えばすぐ仲良くなるのが他の楽器に見られない長所です。期待したいと思います。



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