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もしもピアノが弾けたなら

 


口琴藝術No.175(2007年春号)に掲載された記事です。

クロマチック・ハーモニカ愛好家 真田正二

 実はピアノに再挑戦中です。子供用にピアノを買ったのが20数年前、ついでに私もやってみようとバイエル片手になんとか「エリーゼのために」が弾けるようにはなりました。それを頂点としてやっぱりハーモニカの方が楽だと中断してしまいました。別の言葉で言えば、挫折。似たようなことはギターでもあって、「アルハンブラの思い出」ができたところでそこからレパートリーは増えず、いまや日々「禁じられた遊び」を弾くのみ。誰も聞きたがりません。

 さて、ピアノ再挑戦の目的は、コード理論の理解と、教室でピアノ伴奏ができるようになること。今現在はMIDIで打ち込んだ伴奏を使ったりしていますが、機械的なテンポの進行に生徒さんがついていけず、しかたなくコード・ハーモニカやギターのコード弾きで伴奏しております。これがピアノで伴奏できたらどんなにいいことだろうか。憧れの目が宙をさまよっております。

 もし、10代でピアノを始めていたら、きっと手も頭もピアノ向きに訓練されていたに違いありません。しかし、いまや還暦の身、訓練はままなりません。で、どうやったらコード・ネームで伴奏できるようになるかと横着を考えるわけです。理科系だねえ。基本はハ長調とイ短調の主要三和音。これに指がついていければ、どの調へも平行移動でいけるはずだと目標を立てました。

 最初は、CFG7の移動すらも手が動いてくれません。両手なんてもってのほか。ひたすら左手でコード・パターンを押さえてみます。そうこうするうちにアルペジオの課題が。うわっ、こんなに筋肉って使うものなのか。いやいや、それはそれで運動不足の解消になるんでないのと前向きに取り組みます。翌日の筋肉痛が心地よい。

 ちょっと別の調子へ平行移動してみましょう。なるほどなるほど、確かに指の開きかたはハ長調と同じだわい。し、しかし。今度は黒鍵が出てくる。そのときは一体手はどの辺りに置くのだろう。黒鍵の間の白鍵って幅が狭いのだなあ。正式に習ったことがないと、なんでも疑問になってしまいます。でも習うより慣れろ。あすなろうの精神で取り組みましょう。

 なになに、お次は右手でメロディを弾きながら同時に左手で伴奏する?うわっ、もう頭がパニックだ。

 などといいながら取り組んでおりますが、先は霧に吸い込まれるような長い長い道程のようです。

 もしもですよ、ハーモニカ以上に弾ける腕があったなら?そりゃあ、もちろんジャズ・ピアノでアドリブも弾きますよ。そして、あるときはおもむろに持ち替えてハーモニカでソロを取る。うわぁー、そんな世界に飛び込めたらどんなにいいだろう。そして弾き終るのはいつも「枯葉」。



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