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裏メロ、命


 


口琴藝術No.173(2006年夏号)に掲載された記事です。

クロマチック・ハーモニカ愛好家 真田正二

 これまでにクロマチック・ハーモニカ関係のレコード、テープ、CDをたくさん収集してきました。最近の携帯音楽再生器はそれら全部を収録してもまだ容量に余裕があります。おかげで宝の持ち腐れにならず、通勤電車の中で気に入ったアルバムを聞くことができます。

 色んなクロマチック・ハーモニカの使われ方がしていますが、最近とみに好きになってきている使い方は、逆説的ですがハーモニカをあまり使わない使い方です。

 大抵のアルバムはハーモニカ奏者がメインで、60分すべてでハーモニカが流れています。そうなると、好きな奏者であっても、かなり飽きが来てしまいます。

 一方、歌がメイン、あるいは別の楽器がメインの演奏で、前奏や間奏、あるいは後奏でハーモニカが出てくるとか、歌の合間にオブリガードとしてバックで流れるといった裏メロ的な使われ方のアルバムを聴くと、その新鮮さに思わず引き込まれてしまいます。もちろん、その場合でも、うまい奏者とそうでない奏者では感動度合いにも差があるわけですが。

 そういった意味でとても気に入っているクロマチック奏者に森本恵夫先生がいます。先生は今でこそ複音奏者として著名ですが、一昔前のテレビや映画で流れるクロマチック・ハーモニカのほとんどは先生の演奏であり、聞くところによると録音回数はなんと一万回を超えているそうです。今でも思い出される曲には「時には母のない子のように」があり、あの哀愁を帯びたクロマチックの音色、もうたまりません。放送された当時、あまりにも悲しすぎるという抗議のコメントがあったとか聞いております。

 他にも小椋佳の作品には先生の演奏がたくさん聞かれます。「愛燦々と」、「さらば青春」などが思い浮かびます。

 先生の音色がまた素晴らしく、私がコレクションの演奏を聴いた感想として、世界のどこに出しても絶賛される音色であると感じております。

 そんなクロマチック・ハーモニカを好んで聴くものですから、私もそういった裏メロ的な演奏機会を持ちたいとこれまでも心がけてきました。ボーカル、ピアノと組んだ「小椋佳を歌う」、ジャズ・ピアノの弾き語りとともに裏でアドリブ、ピアノ、ギターあるいはベースと組んだ小ミュージカルの伴奏、下町オーケストラへの参加などです。

 そんな折、つい最近うれしいできごとがありました。シンガーソングライターの久保田啓子さんがCDを作るのでクロマチック・ハーモニカで参加して欲しいというものです。一生に一枚ぐらいはCDに参加したいものだと思っていたものが早々と実現し、このほどできあがったので鑑賞しました(写真)。前奏、間奏、後奏にハーモニカが出てきますが、自分の好きな参加の仕方で、とても気に入っております。これからもなるべく「裏メロ、命」の取り組みをしていきたいと考えております。



曲目

1.ネコと俺
2.同じ空の下
3.届けたい、愛
4.初めてのおつかい
5.街ん中
6.ネコと俺(カラオケ)

1、5、6曲目でハーモニカが参加しています。



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