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新たなる展開


 


口琴藝術No.170(2005年夏号)に掲載された記事です。

クロマチック・ハーモニカ愛好家 真田正二

もうすぐ定年を迎えます。流行の雇用延長は受けないことにしました。38年前の就職の折に、ちらっと考えた、ハーモニカで食っていこうというのを実現してみたいのです。

その一つとしてインターネット上のハーモ二カ教室をさらに充実させてみたいと考えています。現在のURLは次のとおりです。

http://members.at.infoseek.co.jp/shoji_sanada/

今でも説明部分で画像を動かしたり、ボタンを押すと音が流れるようにしたりして、インターネットらしい、普通の教則本と一味違う工夫を凝らしております。

しかしながら流れる音は実際の演奏ではなく、すべてMIDIという、コンピュータで発音させる方式を採用しておりますので、生演奏の雰囲気が伝わらないのが残念です。これは主にデータの容量の違いから来る制約です。MIDIで発音させるためのデータは、音源に音程、音符長さ、音色などを指示するための指令であり、データ量としては非常に少なく50KB程度て済みます。一方録音した生演奏のデータは5MBにもなります。1000倍の違いがあるわけです。

今後は特定の課題曲については月替わりでもよいから実演奏を流すようにしてみることを考えております。

さらに最近の技術を取り入れれば、インターネット電話を使って遠隔地の方とワンツーワンでリアルタイムに指導することが考えられます。加えてWebカメラを設置すれば、テレビ会議のように相手の顔を見ながら指導するということが可能になってきます。インターネットのブロードバンドを導入している方であれば、これらは追加の通信料を払うことなく利用できるサービスとなります。

これまでどうしても先生がいない地方ではクロマチック・ハーモニカを手軽に習得するということは難しかったわけですが、ここまでの展開ができれば、遠隔地でありながらあたかも教室に通うようにレッスンを受けることができるわけですから、地方という垣根を取り払うことができのではないかと考えています。定年後の課題として、是非取り組んで生きたいと思います。




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