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いろんな外国人と話してみました

 


関東ハーモニカリーグNo.28(2004年秋号)に掲載された記事です。


クロマチック・ハーモニカ愛好家 真田正二


 香港の一週間、暑かったですねぇ。きっとその間も日本はもっと暑かったことでしょう。ただ、香港ではたまたま風がほとんど吹かなかったので、湿気はあまりなかったと思いますが体感温度ではすごく暑く感じたのでした。

 私にとってはアジアの国への海外旅行は2004香港大会への参加が始めてなのでした。いつもは引っ込み思案がちの私ですが、人から話し掛けられるととてもうれしく感じられます。ということは、こちらから話し掛ければ相手もうれしいはずだと考え直し、機会があるごとに「お国はどこですか。」的な会話で話し掛けてみました。
 
旧友Aさん
マレーシアから来たAさん、2000年の英国大会でコンテストに出た旧友です。おや、見かけた顔だなっと思って声をかけると、大変喜んでくれました。持ち込んだ特注ハーモニカを見せたりして旧交を温めることができました。

メル友Bさん、Cさん、Dさん、Eさん
いろんな人に話し掛け、ワープロで作ったペラペラの名刺を渡しますと、中にはホームページに対してE-mailをくれていた人だったということが判明する場合があります。シンガポールのBさん、オーストラリアのCさん、マレーシアのDさん、ブラジルから中国に出張しているEさんなんかがそうで、顔もまったく知らない人達ですから、こちらから話し掛けたからこそメル友と判明したのでした。

ピアニストFさん
オープン・ステージの出番を待つ間に若い香港ピアニストEさんと名刺交換し、相手が日本語に興味を持ったので、にわか日本語教室を15分間くらい開設しました。面白かった。

隣のGさん、Hさん
和谷先生のセミナーを受けるとき、隣に座った中国女性のGさん、私はハーモニカを吹かないけれど母が吹くので聞いて通訳しているのだといっていました。本人も胡弓を弾くミュージシャンだとのこと。もらった名刺にはとてもきれいな「過去」の写真が印刷されていました、よ。反対側に座っていた韓国女性のHさん達にも名刺を渡したところ、teacherとささやき合っているのが聞こえました。日本語なのになんでと思って自分の名刺を見直すと「インターネット・クロマチック・ハーモニカ教室」と書いてあり、多分漢字の「教室」というのが読めたのだと思いました。「アンニョンハシムニカ」とか「カンサハムニダ」などといったら喜んでいましたね。

ハーモニカ展示館のIさん
香港で銀製や黒檀製のクロマチック・ハーモニカをつくっているharmonica art社の社員Iさん、いろいろハーモニカのお話が聞けました。

ハーモニカ博物館のJさん
Hohner社の展示館を見回ったあと、受付に座っていたドイツ人Jさん、そういえば6月のオーストリア旅行でもHohner社の展示館で話をしたなと思って声をかけると、あちらも気が付いて堅い握手を交わしました。

ウェイトレスKさん
ホテルの食堂には1週間足らず、毎朝お世話になりました。大抵の人は片言の日本語をしゃべってくれるのであまり外国を感じさせません。中でもKさんは日本語学校に通っているのでいろいろと話し相手になってくれました。謝々。

学生Lさん
SUZUKIのブースに座っていると、韓国の学生らしいLさんが、ハーモニカが狂っているといって差し出します。私は修理を受け持っているわけではありませんが快く分解して音程を直してあげました。すると、E#音が出ないと身振りで示します。再度分解するとまったく上げ身がなく、こりゃ出ないわけだと直してあげました。演奏技術だけでなく修理技術も普及させなくてはいけませんね。

老人Mさん
ガラ・コンサートの会場で入場時間まで待っていると、隣のおじいさんが話し掛けてきます。実は台湾から来た方で、昔日本語で教育された80歳以上のMさんでした。いろいろ楽しくお話できたのですが、戦争中の占領政策の痕跡を見た思い出、こちらとしてはちょっと心に痛みを覚えたことでした。

こうして並べてみると、参加国の方とは一通り話せたようです。楽しい楽しい2004香港大会の一時でした。


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