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理想的なハンディ・コード・ハーモニカ

 


未発表(2004/2/10記)
ハンディ・コード・ハーモニカ S-Chordの続きの位置付けです。


7. 理想的なハンディ・コード・ハーモニカへの考察

 S-Chord20とS-Chord10の作成により、複音ハーモニカを主体とした教室レベルの合奏に使えるハンディ・コード・ハーモニカが完成しました。両方とも25cm程度の箱に入っていますので、両方を鞄に納めて運ぶことが可能です。これで一応の目的は達成されたと考えていますが、これらはCHORDET20とCHORDET10を開発母体としたために、コード奏者としてはまだ不満な点がいくつかあります。最後にそれらについて言及し、理想的なハンディ・コード・ハーモニカのあり方について提言してみたいと思います。

7.1 バス音は困り者
 もともとはVinetaの構造が派生していると思われますが、Vineta、CHORDET、S-Chordにはコード音だけでなくバス音も付いています。卓越した奏者がVinetaのバス音とコード音の両方を駆使して上手な演奏を見せることがあるので、それなりの存在価値はあるのだと思います。ですが、所詮、ド、ソ、ド、ソ、レ、ソ、レ、ソ程度の短調なバス進行しかできないので、複音ハーモニカ教室でバス奏者が別にいるときは、バス音は使う必要がありません。ところがバス音のスペースがあるために、コードだけを吹こうと思ってもついついバス音の部分に口がかぶさってしまうことがよくあるのです。むしろ、無い方がよいと思っております。

7.2 構成音の数
 一つのコードを構成する音は、CHORDET、S-Chordでは4音です。一方VinetaやSCH-24は5音であり、より豊かな響きが得られます。ここでは展開形も考慮に入れて6音は欲しいと思います。バス音を無くすることによって、6音を配置するスペースは確保できます。

7.3 吹き口の切り込み
 VinetaにしてもCHORDET、S-Chordにしても、一つのコードを正確に吹けるようにとの配慮からか、吹き口のしきりに斜めの切り込みが入れてあります。これは不要と考えています。前節でコード音は6音がよいといいましたが、SCH-24の経験でいうと、常に6音全部を吹き吸いすると、息が苦しいです。アコーダやSCH-48ではバルブで息漏れを防いでいるのですがSCH-24にはバルブがないので息漏れがするためです。その点4音のCHORDET、S-Chord型の方が吹き吸いは楽です。もし、吹き口の切り込みがなければ、必要に応じて6穴全部でなく、4穴や5穴に口幅を狭めて吹き吸いすることができます。

 また、切り込みがなければ、コード音の展開系を選べるという利点があります。Cコードで説明すると、6音がド、ミ、ソ、ド、ミ、ソで構成されているとすると、吹く位置をずらすことによって低音域の4音、中音域の4音、高音域の4音などとコードの高さを奏者が調節することが可能になるのです。コード・メロディを吹くときにはアコーダでは同じCの中でも少しずらしてメロディ・ラインを作ることがありますが、それと同じテクニックが使えるのです。

 なお、コード構成音の最左端はルート音にしておけば、熟練者がバス音を出したいときにこれを使うことができます。

7.4 バルブの有無
 息漏れを防ぐためにS-Chord20やS-Chord10にバルブを貼って実験したのですが、一つの仕切り内にリードが1枚だけという構造の場合、バルブは期待した働きをしてくれません。音の鳴りが非常に悪くなるのです。振り返ってアコーダの構造を観察してみると、一つの仕切りの中に吹き吸い2枚のリードが入っており、一つの仕切りの空間が広いのです。この広さが鳴りのよさを保証してくれているようです。
 バルブはへばりつきの問題も抱えており、複音ハーモニカ教室ではトラブルが少ない方がよいため、今回はバルブなしの構造を提言します。つまり現状のCHORDETの構造でよいということです。

7.5 理想的なハンディ・コード・ハーモニカ
 以上の考察から、複音ハーモニカ教室で使う理想的なハンディ・コード・ハーモニカの要求仕様をまとめると、次のようになります。

1. 基本コード
 メジャー・コードとマイナー・コードについて、蝶番で繋げた2段式ハーモニカとし、コードの配置、吹き吸いの関係は図13のとおりとする。

2. 特殊コード
 aug、dimコードについて、基本コード・ハーモニカ1本分の大きさとし、コードの配置、吹き吸いの関係は図14のとおりとする。

3. コード構成音
 
各コードの構成音は6音とする。各構成音の間に切り込みは入れない。
 各コードの構成音は図15のとおりとする。


図15 コード構成音

4. 外観
 基本コード・ハーモニカと特殊コード・ハーモニカの外観は図16のようになる。

8. まとめ
 複音ハーモニカ教室の合奏用に使える持ち運びに便利なハンディ・コード・ハーモニカについて考察してきました。現存する複数のハンディ・コード・ハーモニカについて調べ、必ずしも教室の需要を満たすものでないことを指摘し、改造によってS-Chord20とS-Chord10というハンディなコード・ハーモニカを作成することが可能なことを実証しました。これらについては、筆者は依頼があれば供給する用意があります。

 ただし、これらをもってしても理想的な伴奏楽器と言えない点があるため、望ましいハンディ・コード・ハーモニカについての要求仕様をまとめました。この要求仕様をハーモニカ製造会社の方が注目してくださって、製品化に繋げられれば、一ハーモニカ愛好者としてこんな喜びはありません。ぜひ実現されることを願っております。

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