直線上に配置

楽譜ガイド

 提供している楽譜の基本的な読み方について解説します。

 下に示すのは、カルテットの楽譜の例です。
 1st
2ndはそれぞれ第1クロマチック・ハーモニカと第2クロマチック・ハーモニカを意味します。F、C、G調のような調子記号が簡単なものについては、1stの分を複音ハーモニカが担当しても大丈夫でしょう。2ndはおおむねメロディー以外のオブリガート、低い音、高い音などを担当しますので、複音ハーモニカではかなりきついと思います。
 Chordはコード・ハーモニカを意味し、コード名とリズムが書かれています。リズム譜については、小節ごとにリズム・パターンやコード名を書くのではなくて、リズムやコード名が変わるとき、あるいは2重線の最初、リピート記号の最初だけにリズム・パターンやコード名を書く方法を採用しています。リズム・パターンやコード名を書いていない小節は、演奏しないのではなくて前と同じパターンでリズムを打つことを意味します。この記法の利点は、演奏中に楽譜から読み取る情報が少なくてすむことです。すべての小節に記入してあれば、演奏中、常にコード名やリズム・パターンを読んでいなければなりません。省略する書き方では、省略されなかったときだけ変化があることに注意すればよいのです。
 Bassはバス・ハーモニカを意味します。こちらは省略せずにすべて書いてあります。すぐ上にコード・ハーモニカ用のコード名がありますので、熟練した方は、バスの音符を全部読むのではなくて、コード名により音の検討を付けることができるようになります。もっと習熟すると、コード名だけで演奏することも可能になってきます。
 この曲のようなジャズの分野では、冒頭にswingの指示がされています。これは

と書いてあるのと同義であり、ジャズの楽譜を書くときの一般的な決まりです。これにより、楽譜の書き方がとても簡単になります。
 1段目の上にJAZZ5とかENDING2などの記号が現れることがありますが、これは楽譜演奏ソフトウェアに対するリズム・パターン名です。ハーモニカで演奏するときは、無視してください。
 コード名はコードハーモニカ用に、メジャー、マイナー、7th、dim、augの範囲で書かれています。コード・ハーモニカ以外の伴奏では、物足りなく感じることでしょう。あらかじめお断りしておきます。まれにこの範囲を逸脱したコード名が書かれていることがあります。その場合、これらの代理コードに直して吹いていただかなければなりません。
 コード・ハーモニカやバス・ハーモニカは、書いてあるとおりに演奏しなければならないものではなく、気分によって変化を付けてかまいません。エレキ・ギターやエレキ・ベースの演奏を観察すればわかるように、かなり自由に演奏してよいのです。特にコード・ハーモニカではフィルインといって、メロディが変化する直前にドラムでドコドコやるようにリズムの変化形が入っていることがよくありますが、それらのパターンは気分によって変えてよいのです。ドラマーになった気分でノリにノッて吹いてください。
 なお、楽譜作成ソフトウェアでは、パート譜を簡単に作ることができます。スコアは何ページにも渡ることが多いので、希望によってパート譜を作りますので申し込んでください。







トップ・ページ・アイコン
トップページへもどる

To Top Page
編曲集アイコン
編曲集へもどる
To Arrangements

直線上に配置

©copy right 2001 Shoji Sanada, All rights reserved