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フォークダンス・ミュージック

                フォークダンス・ミュージック

TFニュースNO.79( 1998年1月20日発行:東京都フォークダンス連盟)に掲載

 ハミングバードというハーモニカ・トリオでフォークダンスのバンド演奏をしています。昨年(1997年)、フォークダンス・バンドというハーモニカの新境地を開いたことが評価されて、日本ハーモニカ賞を受賞しました。
 日本のフォークダンスは、世界中の曲を踊る特徴があるとかで、5000曲ものレパートリがあると聞いています。私たちが演奏できるのは、そのうちフォークダンス関係の方々から音源を貸していただき、演奏できそうだというので採譜した150曲程度です。
 私たちは踊ることができないので、主に音楽としてフォークダンス曲を捉えていますが、特徴として感じられるには、どれも楽しい曲だということです。考えてみれば、各民族が集い、踊るために昔から使われてきた曲ですから、当然ともいえますね。
 ロシア系の音楽は、マイナー調で、日本人好みの曲が多く、演奏していても感情移入しやすいので大好きです。でも、ソ連の音楽とされている曲は、連邦崩壊後に国が分かれたため、本当はウクライナやリトアニアの曲かもしれず、所属がよく判りません。「タタロチカ」は演奏的には難曲ですが、踊りは簡単だとかでよく取り上げられます。おかげで私たちの技量もアップしました。「ハラヴォード」はとっても好きな曲ですが、まだバック・バンドとして使ったことがありません。今年の課題です。「コロブチカ」は高校時代からの思い出の曲ですね。
 イスラエル系には、エキゾチックな曲が多く、普通の洋楽にはない旋律が、演奏していて楽しいです。題名がカタカナのままなので意味がさっぱりわかりませんが、仕事の関係で会ったイスラエルの方と「ヒネマトフ」だ「クマ・アッハ」だなどと会話できて、話が弾んだことがあります。「マイム」は水だとの話から、たまたま雨続きだったので、世界にこんなに雨が降るところがあるなんてとびっくりされたのが印象的でした。
 アメリカ系は、移民に伴って世界中の音楽が集まっている感じですが、「インターナショナル・ダンス」のようなジャズ系のものはアメリカらしく、乗りもよくて楽しいです。
 難しくて採譜をあきらめる曲もあります。イギリスの、バグパイプで演奏されるジグやリールは、早いのと、音が飛び飛びなのでハーモニカではとても難しい曲となります。東欧系、ブルガリアやルーマニアの曲は7/8拍子、5/8拍子などの変わった拍子が入り交じるので、どこが小節の区切りなのかもわからず、あきらめることになります。オーケストラ編成の重厚な曲も苦手です。私たちはトリオ編成なので、メロディ・パートが一人しかいないからですし、また和音が複雑すぎて採譜できないのも理由です。
 逆に、私たちの演奏にとてもよく合う曲もあります。アコーディオンで演奏される曲はハーモニカと音色が似ているため、いい感じになります。「アイスヴァルス」など、ぜひバック・バンドで使ってみたい曲です。「アダのクヤビヤク#3」は、ピッタリですねと評れたことがあります。タランテラ数曲は、早さといいリズム感といい、観賞用としても大変よい曲なので、私たちだけの演奏でもよく使っています。踊り手がタンバリンを使ってくれたときは、特にいい感じになりますね。つい最近貸していただいたレクリエーション・ダンスの曲は、どれも楽しさ一杯で、児童館や小学校の演奏会でも使おうと考えています。
 このように、レパートリが増え、幕張メッセで1,800人の大パーティなど大舞台を経験できるのも、フォークダンス関係者の方々から音源が入手できるからで、大変感謝しています。今後も、これはという曲はどんどん採譜していき、また演奏したいと思っていますので、引き続きご協力お願いします。また、フォークダンスのバック・バンドをなさりたい方がいれば、楽譜を提供したり、逆にお借りしたいと考えています。連絡は、下記にお願いします。

TEL:0471(74)7504 真田まで。


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