構造研究
珍しいクロマチック・ハーモニカを分解して構造を調べます。 |
![]() ケースと外観 赤い箱のものは初代。 |
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![]() 側面 右のレバーの方が少し尖った形。 |
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![]() 底側から 底にもしっかりカバーが付いている。 |
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![]() 上側から スライドは真鍮の地のままで鍍金されていない。マウスピースの鍍金もところどころ剥げて真鍮の色が出ている。時には真鍮の味がする。 |
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![]() 横側から 流線型のハンサム・ボーイ |
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![]() 全分解 流線型にするためのカバーを外したところ。左の出っ張りはスライド操作とまったく関係がない。右のでっぱりはスライド機構の一部であり、カバーには大きな空洞がある。 |
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![]() 分解 部品点数が多い。リード・プレートを外すためにはスライドの機構を分解しなければならず、中々やっかいである。組み立てはパズルのよう。 初期モデルのリード・プレートはアルミ製(アルマイト加工)。 |
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![]() スライドの構造 少したわむ感じになるので戻りが良くない。アルミのリード・プレートだとわかるだろうか。大変厚いのでリードの穴が深いのが見て取れよう。ボディは木製。 |
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リードにも構造があった このSuper Chromonica II Deluxeのリードの長さは、対応するSuper Chromonicaのリードよりもそれぞれが短い。両者のリードをよく観察してみると、前者のリードは根元から先までが同じ厚さであるのに対し、後者のリードは根元が厚く先が薄くなっている。交換してわかったのだが後者のC3のリードが前者のE2のリードと同じ長さであった。クロマチック・ハーモニカの音量を追求する上で、時代と共にリードの構造も改良されていったことが読み取れる。
270とHard Bopperに違いのないのが意外であった。270の幅が狭いようにも感じられるが。C2リードをマイクロメータで計った結果を示す。
マイクロメータの扱いに慣れておらず、リードがたわんだりするため測定誤差さらに製造誤差があると思われるがSuper64、270の幅が狭くMellow Toneの幅が広いことが確かめられた。 |
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