Harmonicats

いろいろな楽器で生計を立てるのは大変なことだ。ハーモニカの場合、これまでに聞いたプロのハーモニカ奏者を数えるのに、片手の指だけでよいということに驚くでしょう。しかもポピュラー音楽の分野では、たった1本の指でよいのです。ハーモ二キャッツのリーダ、ジェリー･ムラッドがその人です。

ハーモニカは最もアメリカ的な楽器と言ってよいでしょう。アメリカの少年が大人になるまでにハーモニカを習わないということはめったにないでしょう。しかし、最もよい楽器はドイツ製なのです。ジェリーはトルコのイスタンブールで生まれ、両親はアメリカのシカゴに移住しました。子供のとき、昼休みには、学校の半分の生徒がジェリーの周りに集まり、ポケット･サイズの楽器に聞き惚れました。先生すらもです。卒業して、ハーモニカ･ラスカルズのリーダ、ボラ･ミネヴィッチのオーディションを受けました。1曲吹いたら採用されました。3年後、ジェリーと他の二人のラスカルズ・メンバー、アル・フィオーレとドン・レスは独立して自分達のグループ、ザ･ハーモにキャッツを作りました。

新興のレコード会社マーキュリーととハーモニキャッツの両方にとって幸運だったのは、「Peg O’ My Heart」の大ヒットでした。300万枚以上が売れました。

収録曲は

1.MICKEY
2.JUST ONE MORE CHANCE
3.NEAR YOU
4.HEARTACHES
5.THE CATS MEOW
6.SOUTHERN CROSS
7.HARLEM NOCTURNE
8.HORA STACCATO
9.CAT WALK
10.PEGGY O'NEILL
11.THAT GIRL
12.IT WAS ONLY MAKE BELIEVE

です。

純粋なトリオでなく、バックバンドが入っています。