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コレクション鑑賞記録

                 

このLPの鑑賞記録です。

HARMONICA HITS
Jerry Murad's HARMONICATS

ハーモニカはジェリー・ムラッド(ミュラッドが近いらしいが)とそのハーモニカ仲間アル・フィオーレとドン・レスが1947年に爆発的なヒット・レコードを出すまでは現在の地位に達しなかった。そのレコードは「Peg O' My Heart」であり、これによってHohnerのマウス・オルガンは子供の楽器のレベルから脱し、プロの音楽家の楽器になった。

物語はすべて1946年(訳注:私の生まれ年だぞい)のユニバーサルレコーディング・スタディオで起こった。スタディオはシカゴのループのシビック・オペラ・ビルの中にある。ユニバーサルのl社長、ビル・プットナムは電気的な録音技術の開拓者であったが、シカゴ北部のヘルシング・ヴォッドビルのラウンジでハーモニカ演奏を聞いたことがあった。彼は個人的に彼らの美しくも魅惑的なアイルランドの小曲の編曲が好きだったが、エコー的な効果が欲しいと思った。1946年までにはそんな技術はまだ存在していなかった。
 彼は1週間ほど色々やってみたが、最後にあるアイデアを思いついた。彼はスピーカーを全面タイル張りの小さなトイレに置き、音はレコーディング・スタジオから分離され、エコーの効果を完成したマスターにミックスした。その結果は大ヒットとなり、3,500,000枚が売れた。それ以来、数え切れないほど模倣されている。

このMercury-Wingのアルバムを聞けば、15年後になってもジェリー・ムラッドとハーモニキャッツが依然としてダンス音楽の話題のトップ・クラスにあるかわかるでしょう。彼らは未だにレコードをヒットさせたマジック・タッチを保っています。

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この、トイレの話は大先輩から聞いた覚えがあります。

収録曲は

1.TILL I WALTZ AGAIN WITH YOU
2.MY HAPPINESS
3.NEAR YOU
4.HOLD ME IN YOUR ARMS
5.PACHUKO HOP
6.NIGHT TRAIN
7.BACK FENCE WAIL
8.YOU TELL ME YOUR DREAM
9.WHO'S SORRY NOW
10.LONG, LONG AGO

です。

10.は10 holesを使った演奏なのですが、佐藤秀廊先生編曲の「ロング・ロング・アゴー」に実によく似ています。佐藤先生がこれを聞いて編曲のヒントにした可能性は十分ありそうです。あるいは逆なのかも。いずれにしろ両者には関連性があるのは間違いありません。

1.、8.ではハーモネッタが使われているようです。知らないとアコーディオンと思うでしょうが。

2005/1/31


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