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コレクション鑑賞記録

                 

このLPの鑑賞記録です。

ラリー・アドラー/ハーモニカの世界

クラシックの大曲集です。
解説は興味深いですね。

1943年に完成したミヨーの曲が「楽譜で知った」最初の曲、初演まで4年かけた。1947年の初演のとき、どこを吹いているかわからなくなり、数ページ分をミヨーの曲風を真似て即興演奏した。

1952年、ある演奏会後のパーティでヴォーン・ウィリアムスがアドラーに聞いた。「ハーモニカでは息を吸い込んで音を出し、次の音は今度は息を吐き出さなければならないというが、本当かね?」「そうです」「そうすると、レガートを演奏することはできないように思うのだが・・・。」「論理的にはおっしゃるとおりです。でも私が何か吹いてみることにしましょう。私がどこで息をしたかおわかりになるかどうかためしてください。」バッハのバイオリン協奏曲の一楽章を吹いた。「君のレガートは完璧だ。」3ヵ月後に「ロマンス」を受けとった。「独奏者が演奏しにくい短いパッセージが2箇所あるのですが。」ウィリアムスが訂正を加えた。「もし君がこの曲を気に入らなかったら、書き直すことにしよう。それでも気に入らなかったら、もう一度書き直そう。しかし、それでもまだ駄目な場合には、これをバス・テューバの曲にするつもりだ。」この曲の3回目の演奏会の打ち上げパーティにベンジャミンがきていた。

ウィリアムスがベンジャミンのえり首をつかまえてアドラーのところに連れてきた。「君はラリーのために次のコンチェルトを書くのだ。」こうして1953年に三楽章からなるスケールの大きいハーモニカ協奏曲ができあがった。

1954年1月、アドラーが夏のプロムナード・コンサート用小品をほしがったので演奏時間9分以内でという注文でBBCがアーノルドに作曲を依頼した。3ヶ月たたぬうちに、ハーモニカ協奏曲(作品46)が完成した。

収録曲は

アーノルド ハーモニカ協奏曲 作品46
ベンジャミン ハーモニカ協奏曲
ヴォーン・ウィリアムス ハーモニカと弦楽合奏のための「ロマンス」
ミヨー ハーモニカと管弦楽のための組曲

です。
2004/6/5


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