コレクション鑑賞記録![]() このLPの鑑賞記録です。 A BREATH-TAKING Harmonica
PERFORMANCE
Cham-Ber Huang Harmonica
Mogens Ellegaard Accordion 解説は中々面白いです。 ハーモニカ・レコードの収集家の大半は、素人であれ玄人であれ、彼自身がハーモニカ奏者である。もしあなたがそうであるなら、このレコードで表現されているあなたが気になるたい技法について知りたいと思うことでしょう。どのすばらしい奏者も彼自身のスタイル、質、修練度を持っています。ここで行われている、不可能とも思われる、芸術的にも高い技法に気付いて驚くことでしょう。次の説明は、これから聴くMr.Huangの技法を理解するのに役立つでしょう。 このレコードに含まれているバロック時代と17世紀のバッハ、コープラン、テレマン等の音楽にはしばしば華麗な装飾音やトリルで飾り立てられています。これらはこれらの時代の正しいスタイルで正確に滑らかに演奏されなければなりません。不幸にもハーモニカにとっては息の吹き吸いの交代は強すぎてフレーズの音楽性を壊しかねません。ほとんど不可能と言ってよいでしょう。 Mr.Huangはこれらの音楽的な飾りを完璧にこなします。最初に舌の動きを伴う唇の動作を発展させました。Pの発音をしたりキスする効果を作り出します。これでほとんどの装飾音やトリルを簡単にこなします。この技法は口からの息の吹き吸いの交代を必要とせず、演奏中に鼻から息をすることができます。 次に、楽器を左手で動かす技法を完璧にしました。たとえばFとGのトリルでは、E#とGを吹き続けることでトリルを実現します。この技法は高い全音と1穴分低い半音からなるトリルに応用できます。もしも全音が1穴分半音より低い場合には、第3の技法が必要で、奏者はハーモニカを動かすことと吹き吸いを交代させる両方が必要で、もっとも難しい技法となります。Mr.Huangはこれをマスターしました。 膨大なスコアを綿密に調べた上でMr.HuangとMr.Mogensはこのレパートリーを選び出しました。元の楽器以上の表現ができたと思います。・・・・・・・ それぞれの曲についての解説と使われた技法が説明されています。 Cham-Ber Huang は上海生まれで、市のSt.John’s Universityを卒業し、東洋におけるクロマチック・ハーモニカの開拓者と知られるようになりました。米国に移住し、数々のレコードを出しています。 Mogens Ellegaard は若いデンマークのアコーディオン奏者です。 収録曲は 1.Sonata in E Flat Major - J.S.Bach 2.Musette de Taverny - Fr.Couperin 3.Duet for Two Instruments - G.Ph.Telemann 4.Spanish Filk Songs - M. de Falla 5.Romance for Harmonica - C.Huang 6.Roumanian Folk Dances - B.Bartok 7.Roumanian Rhapsody - G.Enesco です。 2005/8/28 |
©copy right 2005 Shoji Sanada, All rights reserved